迷惑と危害の防止

ペットを飼うには他人や社会に迷惑や危害を及ぼさない心配りと、よいしつけが大切です。
苦情のほとんどは、ほえてうるさい、くさい、きたない、食べ物などを盗む、荒らす、かみつくなどです。
これらは飼い主の努力と責任ある飼育で改善できるものばかりです。
これらの努力を怠って、徒にペットと周囲の人々との間に問題を発生させるのは、是非避けたいものです。
隣近所の人がみんなあなたのように犬や猫を好きな方とはかぎりません。
近隣の人からも理解が得られるように、あなたも自分のペットを責任を持って飼うようにつとめなければなりません。
それが、結局はあなたのペットの幸せでもあるのです。

犬の血液型は全部で8種類

現在の国際基準(DEA分類)では犬の血液型を8種類と定めており、数種類ある抗体それぞれを持っているか持っていないかによって血液型が決まります。

人間の場合は「A型」や「O型」など1人に対して1つの血液型しかありませんが、犬の場合は抗原の有無によって「DEA1.1型とDEA4型」というように1匹が複数の血液型を持っていることになります。

「おから」は犬に適した食べものか!?

おからは、豆腐を作るために生じた大豆の搾りかすですが大豆に含まれる蛋白質の20%、脂質の25%がおからに残り、またカルシウムや食物繊維が高いのが栄養特徴です。
その食物繊維の多くは便通を促進する働きのあるセルロースですが、オリゴ糖といわれる腸内で善玉菌を増やして腸内環境を改善する働きがある食物繊維も含まれています。

一方、テンペは大豆を発酵させて作った食品です。
つまり一般的なおからが発酵食品ではないのに対して、テンペは発酵食品ということになります。
おからが食べてから腸内で発酵するのに対して、テンペはあらかじめ発酵したものを食べるのです。
なぜ、テンペは発酵させてから食べるのか?それは発酵させることにより大豆中の栄養素が微生物や酵素により分解され栄養として消化吸収され易い状態になるからです。
牛乳にお腹が弱くても、ヨーグルトは大丈夫なことがあるのはこういった原理によるものです。
ところが、その栄養を狙っているのは様々な微生物も同様です。
分解されればされるほど活動に必要なエネルギーを得るといった結果になります。
栄養は欲しいけど微生物による悪影響は避けたい。これをかなえるのが「乾燥」という方法です。
高熱による乾燥では微生物を死滅させ、かつその働きを活性化させる酵素の働きを制限します。
その結果ある程度発酵した状態から、さらに発酵しないようにコントロールできるのです。
肉食動物は腸管が体長比に対して短いため、過剰な発酵は腸内環境を乱す結果となります。
何事も過ぎたるは及ばざるがごとし。
身体に適した種類の食品と食べ方が重要であることはこのことからも伺えます。

以上のことから考えると、一般的な「おから」を直接フードに混ぜることは、その量にもよりますが肉食動物にとってはデメリットもあるのだという認識が必要なようですね。
よく、「フードにおからを混ぜて与え始めたら体重は減ったが、下痢になった」などというのはこの典型的な結果です。

ペットの権利

食べることはあまりにも必然かつあたりまえであり、日常生活では何となく食べていてもある程度の健康が維持できているせいか、その大切さに九頓着であることにもうなずけます。
しかし、このある程度の健康が維持できているのは私たちが無意識のうちに「体が要求する食べ物」を選び、食べているからです。
甘いものが食べたい、さっぱりしたものが食べたい、がっつりしたものが食べたいなどなど…これらは身体が自己調整をするために必要な栄養素を体内に取り込めという脳からの指令なのです。
ところが、この指令を無視し続けると、本来の調整機能が正常に働かなくなるため、必要以上の量を摂取する、偏った食べ物だけを食べるといったことが生じ、健康を損なう結果となります。

このことは動物も同じです。
動物は本来自己調整能力に従順であるため、動物自体が食べ物を選ぶことの出来る環境であれば、体調に応じて薬草を食べる、吐き戻す、下痢をする、食べないなど様々な方法で体調コントロールをするでしょう。
ところが、ヒトと暮らし人が与えるものを食べ、自らの選択肢がない生活環境では、ペットは飼い主様が気付かない限り体調に応じた食事を食べることはできません。
少々体調不良でもそれしか食べ物の選択肢がなければ空腹を満たすために食べてしまいます。
飼い主様は食べると安心をする傾向があるため、翌日も同じ食事を同じ量だけ与えます。
これが続けば、脳からの指令を無視し続けた食事です。
体調の変化は早期に気付けば早期に回復しますが、長引けばそれだけ時間もかかります。
食べることは本来「楽しい記憶」と結びつくことが大切ですが、嘔吐などを繰り返せば「食べること=嫌なこと」と結びついてしまいます。
その記憶がトラウマになる前に、飼い主様はその変化に気づき、体調に応じた食事を与えることが回復の近道に非常に重要です。

そのためには、日頃からペットの行動パターンや変化をよく観察すると同時に、その動物に必要な栄養やそれを含む食べ物、基本的な体の働きなどについて興味を持ち知ることです。
こういった知識を得ることを「面倒くさい」と感じる人も多いのは事実ですが、「命」を預かった以上、彼らの身体が発している赤信号に敏感になり、「快眠、快食、快便」を促す食生活と運動、そして何よりも愛情を与えることはあなたと家族になったペットが主張できる最低限の権利です。笑顔の絶えない幸せなペットが来年も増えますように!

「蛋白質」から考えるペットフード選び

ペットも高齢になると諸機能が低下するのはヒトも動物も同じ。
しかし、ヒトでもアンチエイジングがあるように、老化に影響される諸機能をサポートするように働きかけることは可能です。
中でも「適正体重の維持」と「筋肉量の維持」はとても大切です。

体重維持は、おやつを減らす、運動量を増やす、給与量を見直すなど飼い主様に意識があれば意外ときちんとできるものです。
しかし、筋肉量の維持となるとどうすればいいのでしょうか?
「筋肉=運動=プロテイン」みたいな公式はボディービルダーを想像するとつきますよね。
ただし、筋肉がないのにいきなり運動量を増やせば、関節など体に負担をかけるだけだし、単純にタンパク質を増やせば、長い目で見ると肝臓や腎臓に負荷をかけることになります。