タクシーはなぜフェンダー? ドアミラーにはないメリット、デメリットとは

国内乗用車の大半がフロントドアに装着する「ドアミラー」をサイドミラーとして採用するなか、タクシー営業をしているクルマの多くは、ボンネット前方に設置した「フェンダーミラー」を採用しています。
なぜ、タクシー営業をしているクルマにフェンダーミラー車が多いのでしょうか。

フェンダーミラーのメリットは?

ドアミラーのようにドライバーの真横ではなく、前方にあるため視界に入りやすく死角も少ないためです。
車幅の目安にもなり、細い路地を走行したり、前方のクルマとすれ違ったりする際の車体感覚をつかみやすくなります。
プライベートではドアミラー車に乗っているドライバーでも、フェンダーミラーのほうが慣れれば安全だと考えています。

反対にデメリットは?

昨今の国内自動車はサイドミラーが大型化していますが、それに比べるとミラーが小さいことや、雨などで濡れたときにすぐ拭けないことがデメリットと言えるでしょう。

フェンダーミラーが主流の時代

ドアミラーが主流になる前は、フェンダーミラーが主流でした。
ボンネットにミラーがついている自動車のことですね。
1950年代、イギリスで販売戦略のためにバイク用のミラーを取り付けたのがその始まりです。

例外的にボンネットのないトラックやバンなどのキャブオーバーだけがドアミラーを認められていましたが、そのほかの自動車はフェンダーミラーでないといけないと、国土交通省(当時は運輸省)が法令を定めていました。

なぜでしょうか?

フェンダーミラーはボンネットについているため、ドアミラーに比べて目線の移動や頭をひねらずに後方を確認することができますし、死角も少ないからです。
また車幅感覚の補助や車体自体の最大幅も小さくなりますから、日本の細い道を走るときや駐車場を利用するときは都合がよかったのです。