今日のことば(5)「お客様に・・・・・」

◎お客様に喜んでいただく(稲盛和夫)

企業が利益を追求する集団であることの意味を履き違え、自分達だけが儲けんがため、という仕事の進め方をしているケースがあります。これは絶対にあってはならないことです。社外の客先は当然ながら、社内の部門間であっても、相手に喜んでいただくということが商いの基本です。

私たちが納期に追われて一生懸命に働くのも、お客様が必要とされる時に品物を届けたいと思うからです。また、「手の切れるような製品」をつくらなければならないのも、お客様の要望に応えたいと思うからです。そして、お客様がさらに高い利益をあげられるように、新製品の開発を行わなければならないのです。総てはお客様に喜んでいただくという一点から出ているのです。自分達の利益のみを考えるケースが今非常に多いようですが、そのように自己中心的に物事を考えている人には、ビジネスチャンスは訪れにくいものです。素晴らしいビジネスができる人とは、相手が儲かるようにしてあげる人です。これがビジネスチャンスをもたらし、ひいては自分の利益も生むのです。

以上です。

 

 

今日のことば(4)「たとえ身に病があっても・・・・・」

◎たとえ身に病があっても、心まで病ますまい。たとえ運命に非なるものがあっても、心まで悩ますまい。(カント:ドイツの哲学者)

ドイツの哲学者イマヌエル・カントは、生涯、医者も驚くほどの多くの持病があった。ついに主治医はさじを投げた形でこう言った。「これだけいろいろな病気を持っているからには、いちいち病気を治すことを考えずに、それを克服して生きる力を神が与えて下さったことに感謝して生きて下さい。」その後カントは「純粋理性批判」や「道徳形而上学入門」などの不朽の業績を残した。そして、80歳で息を引きとる時、「私は生来病弱の身であったが、このようにいろんな病を身に持ちながら、哲学者として生涯を生きる勇気を与えて下さったことを神に感謝します。」と言った。たしかに「病と病気」は違う。病は身体の故障である。故障は本来の正常な働きが損なわれているのだから、、本来の正常な働きに戻すように治療することが先決である。それを“気”すなわち心まで病ましてはならないということ。

以上です。

 

今日のことば(3)「仕事が楽しみなら・・・・・」

◎ 仕事が楽しみなら人生は楽園だ。 仕事が義務なら人生は地獄だ。 (ゴーリキー:ロシアの作家)

ゴーリキーは幼い時に両親をなくし、極貧と苦難の中でに職を転々とした。生きるために義務としての仕事を必死でにやりながら、地獄を這い回っている思いを味わっていたのである。やがて彼は作家を志し、地獄の人生から這い上がるための苦闘を経て楽園を手にしたのだ。誰もが、その仕事が楽しみとなるか義務となるかは、全く本人の心がけと工夫しだいなのだ。

 

今日のことば(2)「明日ありと・・・」

◎明日ありと 思う心のあだ桜 夜半に嵐の 吹かぬものかは (親鸞:鎌倉前期の僧)

誰の心の内にも、「明日があるさ」と面倒な仕事や、厄介な問題を1日延ばしにする傾向がある。しかし、今日のことは今日中に処理すべく全力で生きる者だけが、明日をあてにしないで、「1日を1節」として伸びる事ができる。言外に、「今日のうちにやるべきことはやり終えてしまえ」という意味がある。

 

 

今日のことば(1)「感謝して・・・」

◎ 感謝して受けるものにこそ、豊かな収穫がある。・・・ブレーク(イギリスの詩人)

利己主義的な生き方が多い今日では、太陽や空気や水などの自然の恵みや、米や野菜や果物などの農産物、生活の為の道具や日用品など、すべてを当たり前のように享受し暮らしている。自然の素晴らしい恵みと、働く人たちのお陰で生かされていることへの感謝を忘れているのだ。感謝して受けることを知れば、精神的にも物質的にも、豊かな収穫を得られるというのに・・・・・。

自然や農産物、工業製品、サービスなど、生活を成り立たせている物や人への感謝の気持ちが大切だということである。