今日のことば(48)「人一盛り」

◎ 人一盛り

イラスト(成功)どんな人にも一時期の盛りあがりがあるということ。また、人の一生に盛りは一時しかないということ。そしてまた、その時期は短いということ。誰でも一度は必ず盛りがあるとしても、それには大きい小さいがあり、場合によっては、それを見逃す人も多いといわれ、これらの事柄が将来を左右することは否定できないようだ。その他盛りがるとすれば、反対に落ち込む時期のことも考えるのは当然であろう。

今日のことば(47)「雉も鳴かずば射たれまい」

◎雉(きじ)も鳴かずば射たれまい

雉も鳴かなければそこに居るのを気づかれず、射たれることもなかったろうに……、といことから、無用の発言をしたばかりに禍(わざわい)を招くということのたとえ。

イラスト(雉)その昔、長良川の橋づくりは、幾度つくってもうまくいかなかった。「水神に人柱を立てるといい」、と言う者があり、では、誰をたてるかということになった。結局言い出した本人が水底に沈められた。その者の娘は長じてもオシのように口をきかなかったが、夫となった男が鳴いた雉を狙いうちにしたとたん、口をきいて詠んだという。

「物言えば父は長柄の人柱、 鳴かずば雉もとられざらまし」

今日のことば(46)「自分の道を歩く」

 ◎自分の道を歩く

イエローハット創業者:鍵山秀三郎

 たとえ、どんなに狭く細い道であっても、自分自身の努力と工夫で切り開いていく生き方が大切です。切り開いていくのは、大きな忍耐とエネルギーを要することですが、くれぐれもへこたれず諦めないことです。

自分の信じる道を歩き続けていますと、共感し集まってくる人が必ず出てくるようになります。共感者が現れると自信がわいてきます。

敗戦は運ではないー(武田信玄)

◎敗戦は運ではない

戦国武将:武田信玄

 人は生きていく中で、誰でもさまざまな難関に直面します。志望校や憧れの会社に受験することもそうですし、今ある自分の店や会社、工場などを維持し、発展させることもそうです。好きな人との恋愛を実らせ、平和な結婚生活を営むことも、ある意味では難関への直面といえましょう。

しかし物事は総て順調にいくとは限りませんから、志望する学校や会社の試験に失敗することもあれば、苦労して入社した会社が倒産することもあります。失恋することも、結婚生活に破たんが生じることも少なくありません。

こういう時、人はともすると弁解をしがちです。体調が悪かったとか、社会全体が不況なので仕方がないとか、近くに大規模な競争相手が進出したためだとか、物事を自分に都合のいいように正当化したがるのです。

戦国時代の武将である武田信玄(1521~73)は、次のように言っています。「負けまじき戦に負け、滅ぶまじき家の滅ぶるを、人、皆天命という。それがしにおいては、天命と思わず。みな仕様の悪しきがゆえと思うなり。」……戦に負け、家が滅亡するのを、よく人は天命 ー 運が悪かったのだと運命のせいにしますが、信玄はそれを頭から否定しています。けっして運の良し悪しではなく、自分の仕様、やり方が悪かったせいだというのです。失敗には必ず原因があります。その原因に気づかず、放置しておいた自分に責任があるのだと信玄は指摘しています。

信玄はこうも言っています。「戦い勝事、是誉(これほまれ)なりといえども、国の仕置き悪しければ、国忽(たちまち)に乱る。」いくら戦争に勝って新領地を得ても、人と人とのつながりや、福祉・経済政策などに目が行き届かなければ、国は安定しない。それは成りゆきではなく、上に立つ者の努力が足りないせいだと信玄は言うのです。<例話大全書より>

今日のことば(45)「人を信じよ、しかし………」

◎人を信じよ、しかしその百倍も自らを信じよ

漫画家 手塚治虫

 「鉄腕アトム・火の鳥」などで有名な漫画家手塚治虫は、大阪大学医学部在学中に、ベストセラー「新宝島」を発表し、ストーリー漫画の基礎を築いた。しかし、漫画が悪書とみなされた時代に、ずいぶん非難・攻撃を受け、つらい思いをした。さらに大きな試練が、プロダクション経営を誤った時にやってきた。金銭的な打撃もこたえたが、信頼していたスタッフに裏切られたことで、心に深い傷を受けた。

そうした時に、「自分を強く信じること」で、必死に耐え抜くことができた。この言葉は、そうした度重なる苦しい体験から生まれたもので、以後、自分自身の心強い楯となり、味方になってきたということである。