今日のことば(25)「昨日の我に飽きたり」

◎ 昨日の我に飽きたり

森川許六(江戸時代の俳人)

 森川許六は名を百仲(ももなか)といい、蕉門十哲のひとり。彦根井伊家の藩士で、俳論に秀で画もうまかったという。この言葉の意味するところは、文字の表現どおりであり、「今日の自分は新たに進歩した自分であり、昨日の自分ではない」というのである。毎日の仕事をとおして、進歩していくことを願い、自分を越えていくことができれば、どんなに素晴らしいことだろう。そうした生き方ができれば、仕事もまた、それにふさわしいものになっていくことであろう。

新年にあたり、心に留めておきたい言葉である。

 

今日のことば(24)「家内喧嘩は貧乏の種蒔」

◎ 家内喧嘩は貧乏の種蒔(たねまき)

一家の者が和合せず、ごたごたが絶えないのは貧乏になる基である。類似の言葉として、家内の不和は貧乏神の定宿。夫婦喧嘩は貧乏の種まき。などもあるが、金持ち喧嘩せずの言葉もあるように、喧嘩と貧乏神は繋がっているのかもしれない。年の瀬を迎え、1年を振り返りながら、かみしめる言葉の1つかもしれない。

今日のことば(23)「自分で薪を割れ、二重に温まる」

◎ 自分で薪を割れ、二重に温まる

ヘンリー・フォード(フォード自動車創業者)

アメリカのフォード自動車を創業したヘンリー・フォードは近代的な組み立てラインの採用と、大量生産方式の導入によって、T型フォード車を発売し、一躍 “自動車王” と称えられた。新大陸アメリカは自由の気風があふれ、資本主義社会の発展期にあったために、前途は洋々と開けていた。16歳で機械工として働き出したフォードであったが、勤勉と創意工夫によって大企業の基礎を固めるだけの財を築くことができたのである。

功成った後、フォードは自筆のこの言葉を応接間に掲げ、「これが私の健康法です。」と、来客に示したという。自分で薪を割れば、肉体を鍛えると同時に体も温まる。また、割った薪を燃やせば部屋も暖まる。薪割りは一石二鳥にも三鳥にもなるというのである。

寒くなりました。どなた様もご自愛ください。

今日のことば(22)「袖振り合うも・・・」

「袖振り合うも、他生の縁」 (日本の諺)

道を行くとき、見知らぬ人と袖が触れ合うほどのことでも、前世からの因縁による、ということである。誰もが「因縁」を大事にしなければならない、と教えている。

今日のことば(21)「艱難にあって、初めて・・・」

「艱難にあって、初めて真の友を知る」 (キケロ)

窮地にあるときに、近寄ってくる友こそ真の友である、ということである。人間、その人生の中で、誰もが経験することであろう。それは「自らに対する訓え」でもあると理解したい。

以上です。