政界やぶにらみ(37)「議会は機能しているか……?(その2)」ー検証・2月議会(柏崎市議会)

前回(政界やぶにらみー36)は、「市長を守る」という議員が多数を占めているため、一部の議員が追及の声を出しても「議会全体の動きにならない」ということを申し上げた。今回は(その2)として、「議員心理」について考えてみたい。

2 議員心理

議会の生ぬるい対応としてのもう一つの要因は議員心理だ。人間誰しも「悪者」にはなりたくないであろう。当然である。議員も同じだ。むしろ一般の人より、その意識はより一層強いと言ってもよかろう。程度の差こそあるものの、議員の場合「人気商売」という意識も働く。それだけにより一層「市民・有権者」の顔色を気にする人が少なくない。その為に「危ないこと」や「意見の分かれること」等々には「手も口も出さない」という議員センセイがイラッシャル。(それでは議員の職責が果たせないと思うのだが???)そのような価値観をお持ちの議員センセイは、この手の案件(この度の盗撮事件や昨年の万引き事件等)には口を出さない。市長や当局(延いては一般の職員にも)嫌われると思っているからか。或いは(そんな事に関わっては)損こそすれ「得になることはない」と思っているからかも知れない。いずれにしても、「いい人」で居るためには「危ないことや臭いもの」には関わらない方がいい、と思っていらっしゃるようだ。

そういえば、あるベテラン政治家の先生に「政治家として長持ちする秘訣」をお聞きしたことがある。その先生はこう言われた。奥さんが地域の集会に出席する際の心構えだ。「いいか、座る席は真ん中から後ろに。」そして「賛否の意思表示をする時は、周りを見て大勢が賛成する方に賛成しろ。」「決して自分から先になって意思表示してはならんぞ。」ということだそうな。この考え方に対するご判断は読者各位にお任せするが、(以外と思われるかもしれないが)議員の中にはこのような考え方、価値観の人が少なくないことだけを申し上げておこう。勿論、総ての議員がそうだとは言わない。正義感・責任感が強く、敢然と発言し行動する議員もいる。誰がどのような言動をしているかは、市民・有権者各位によく見ていただくしかないのである。

前置きが長くなってしまったが、本題に戻ろう。つまり、このような議員心理が作用して、(この度の事件に対して)一部の議員が追求しようとしても、議会全体としての動きにまでならないのだ。因みに2月定例会議の最終日討論でこの事件(盗撮事件)を取り上げた議員は2人だけにとどまっている。これだけ市民の怒りも反響も大きく、毎年発生していて、しかも公務員としてあるまじき犯罪(刑事事件)である。「議会は機能していないではないか!」と叱責されても、弁解できないのが実情である。では、どうすればいいのか???

最後は市民・有権者各位の力によるしかないと申し上げたい。市長の言動を、議員一人ひとりの言動を「よく注視」し、判断していただくしかないのである。我々の社会は民主主義により成り立っている。時間がかかる制度・仕組みではあるが、悪い制度ではない。最後は「市民・有権者の審判」しかないのである。[以上文責:荒城彦一(柏崎市議会議員)]

<次回に続く。>

政治

政界やぶにらみ(36)「議会は機能しているか……?(その1)」ー検証・2月議会(柏崎市議会)

「議会は機能していないではないか」・・・これは読者から寄せられた厳しい意見だ。市職員不祥事(盗撮事件)に対しての声である。この事件に関して市長が下した処分が「甘すぎる」し、それに対して議会の対応も「生ぬるい」というものだ。これまでも再三述べてきたが、市長の甘すぎる処分についての「疑問の声」は、寄せられた総ての声に共通しているし、市民感覚として良く理解できる。しかしながら、この決定が覆ることはなかろう。その理由はこれまでも述べているので、過去の関連記事をご参照いただきたい。

それでは「議会は機能しているのか・・・?」について、申し上げたい。残念ながら、このご指摘に対して、正面から反論できない。何故か? それは誠に面目ないが「その通りだ」からだ。どうしてか? いくつかの理由がある。そのもっとも大きな要因の第一が以下のことだ。

1 「市長を守る」議員が過半数

まず第一は「市長を守る」という議員が多数を占めているからだ。現在26名の議員の中で、14人~15人は市長派だ。(採決時には議長が外れるから、13人で過半数となる。因みに先の市長選挙では16人が現市長についた。)議会は多数決の世界だ。多数が勝つ。

つまり、議会としてこのような事件について取り上げないという方向に力が働くのだ。だから、(これまでも、弊ポータルではその都度掲載してきたが)議会の場で、一部の議員が取り上げようとしても、議会全体の動きにはならないのだ。このことは、これまで①「職員不祥事に関する本日のやり取り」(2月20日掲載)②「職員不祥事・その後、総務常任委員会」(2月25日掲載)③「市民は怒っている」政界やぶにらみ(33)、(3月4日掲載)④「市長への手紙と回答」(3月18日掲載)と、お知らせしてきているので、ご参照いただきたい。

例えば、一部の議員がこの問題を取り上げ質問すると、「市長を守る」という議員から、ヤジが飛びだす。「もうやめろ」「いつも足を引っ張る」「警察の仕事だろう」等々である。勿論、ヤジにひるむ訳ではないが、この動きが結果的に議論を終わらせる方向に誘導することになる。

では、何故市長派議員はこのような行動をとるのであろうか??? 申し上げるまでもなく、市長にとって不利になるからだ。職員の任免権者である市長は、不祥事が発生すると市政運営と職員管理の点で責任を問われ、「市長の評価や人気の点でマイナスに作用する」のだ。だから、できるだけ「穏便のうちに早く処理してしまいたい」という行動をとりやすいのである。それを取り上げて「追求する者」は、誠にもって「不都合な存在」なのである。[以上文責:荒城彦一(柏崎市議会議員)]

<次回に続く>

※ 文章が長くなるために、この先は次回に譲ることにします。

政治

政界やぶにらみ(35)「ヤジの応酬ー『特定秘密保護法』の廃止を求める意見書」にみる柏崎市議会の議員模様

「特定秘密の保護に関する法律」(秘密保護法)の廃止を求める意見書の採決は、激しいヤジの応酬のうちに裁決され、既報のように「賛成9:反対14」の、賛成少数で不採択となった。

ご承知のように、この法律は平成25年12月6日に成立して13日に公布され1年以内に施行されることが決まっている。それに対して反対している人達は、政府や行政側の恣意的な運用により、戦前の暗黒時代に逆戻りする危険性がある等との懸念を示し、施行阻止に動いている。

今回の意見書も、柏崎刈羽九条の会が提出した請願を受けて、市議会社会クラブ・みらい・共産党が提出したものである。

これに対して、無所属を含む他の会派が反対したことにより、結果は上記のとおり不採択となったものである。採決に当たっては1人の反対討論があり、それに対して提出者側から激しいヤジが飛ばされた。

そもそも議会では、緊迫した議案または賛否の接近した議案では、激しいヤジの応酬があることは珍しくないが、今回は採決結果からも明らかなように、賛否に開きがあったにもかかわらずの攻防は、提出者側の思いの大きさからくるものであろう。それと、この意見書が国レベルでの議論と、国民的関心事であること、さらには、思想信条の対立する法案に関するものであることも背景にあると申し上げたい。

もう一つの特徴は、原子力発電所の立地自治体として、長い間原発賛成・反対の対立を繰り返してきた経過と、その時々の世論に左右される議員の姿がある。そして「市長与党と野党」という動きだ。あえて申し上げれば、これ等3つの要素(左翼思想対右翼思想、反原発対親原発、市長与党対野党)が、夫々に入り組んでねじれていると申し上げて宜しいだろう。このような要因が現在の柏崎市議会が内包している姿であり、そのことが、議会を分かりにくくも、不安定にもしていると申し上げてよかろう。

市民各位におかれては、この辺のところを頭の隅におき、議会と議員の動きを注視していただければ幸いである。

<以上です。>

政治

意見書の採決結果(柏崎市議会・平成26年2月定例会議)

柏崎市議会平成26年2月定例会議に提出された「意見書の採決結果」は以下のとおりである。

意見書の採決結果

(1) 議員発案第1号 「特定秘密の保護に関する法律」の廃止を求める意見書・・・賛成少数(賛成9:反対14)で不採択

(2) 議員発案第2号 立憲主義を否定する集団的自衛権行使容認の「解釈改憲」に反対する意見書・・・賛成少数(賛成9:反対14)で不採択

(3) 議員発案第3号 成長戦略のもと雇用の安定を求める意見書・・・賛成多数(賛成20:反対3)で採択

<以上です。>

政治

追加議案の採決結果(柏崎市議会・平成26年2月定例会議)

柏崎市議会平成26年2月定例会議最終日(25日)に、以下の議案が提出され、委員会付託を省略して採決が行われた。その結果は下記のとおりである。

2月定例会議追加議案

<追加議案>

(1) 議第65号 平成25年度一般会計補正予算・・・全会一致で可決

(2) 議第66号 東日本大震災に係る被災者に対する国民健康保険税の減免の特例に関する条例の一部を改正する条例の制定・・・全会一致で可決

<人事案件>

(1) 選第1~ 5号 職員懲戒審査委員会委員の選任・・・全会一致で選任  西牧康之(市職員、中田)・宮崎勝利(市職員、安田)・片山賢一(議員、栄町)・笠原晴彦(議員、加納)・加藤武雄(議員、西山町坂田)

(2) 選第6号 人権擁護委員候補者の推薦・・・全会一致で同意  宇佐美寛(町内会長、東学校町)

(3) 選第7号 固定資産評価委員の選任・・・全会一致で選任 名塚仁(市職員、宮之窪)

<以上です。>

 

 

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