新庁舎建設の基本的考え方(柏崎市役所)=(その1)

柏崎市議会9月定例会議では先日(9月19日)総務常任委員会が開催され、「柏崎市役所新庁舎の整備に係る基本的考え方」が示された。当サイトではその概要を今日(25日)と明後日(27日)の2回に分けて掲載する。

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柏崎市役所新庁舎の整備に係る基本的な考え方(1)

1 新庁舎建設の必要性(現庁舎が抱える課題)

(1)施設の全体的な老朽化と躯体体力の課題

・庁舎本館は、まもなく建設から50年を迎えようとしており、教育分館・第二分館においても、建築から相当の年数が経過している。

◎本館 昭和43年旧耐震基準で建設、築46年(7,587.77 ㎡)

◎第二分館 昭和47年旧耐震基準で建設、築42年(2,127.88 ㎡)

◎教育分館 昭和60年新耐震基準で建設、築29年(1,463.88 ㎡) 計 11,179.53 ㎡

・本館及び第二分館は、平成19年耐震診断を行い、その結果、本館については平成21年耐震改修工事を実施しているが、耐震改修工事は建物そのものの寿命を延ばすことはできない。

・築年数の経過によりコンクリート自体における耐力について今後不安がある。(コンクリートの劣化による鉄筋の錆びなど)

・庁舎に導入されている電気設備、給排水設備や空調設備などが老朽化し、改修は困難である。

(2)庁舎(窓口)の分散の解消による市民サービス機能の向上

・現庁舎では、市民課、福祉課、介護高齢課や教育委員会各課など、市民が手続を行う窓口部門が本館、教育分館、第二分館に分散していることから、複数の用務のある市民にとって、不便な状況となっている。

・これら窓口について、ワンストップサービスによる市民サービスの向上を図る必要がある。

(3)防災拠点としての機能の向上

・中越沖地震の経験や東日本大震災などを踏まえ、防災の拠点施設としての体制や機能面の整備が急務である。

・現在は災害発生時に大会議室等を災害対策本部に転用しているが、災害対策・応急対策等の迅速な初動体制が確立するため常設の本部室設置が必要である。

・駐車場も災害対応の拠点施設の一部であり、充分なスペースを確保する必要がある。

(4)バリアフリーへの対応

現在は、庁舎が分散しており各館を連絡する経路等も含めて、バリアフリー対策が不十分である。

来庁する市民の動線等に配慮したユニバーサルデザインが求められている。

(5)駐車スペースの確保

・現在の来庁者用駐車場は、繁忙期や入札の時期において満車状態となり、充分なスペースとは言えない状況にある。また、駐車場が庁舎裏に位置し、分散している庁舎への動線については、不便な状況となっている。

・来庁者が利用しやすい駐車スペースを確保する必要がある。

(6)機能的な執務スペースの配置(施設の狭隘化)・ICTへの対応

・現在は、限られたスペースの中で、課の配置を行っていることから、各館の執務面積に沿った適正な人員配置を行うことができず、庁舎(課)によっては大変狭い状況となっている。また、パソコン等情報機器の使用が飛躍的に伸び、業務には欠かせない状況となっており、このスペース確保などが更に狭隘化を進める要因ともなっている。

・今後、更にICT(情報通信技術)を活用していくことを念頭において、機器等の配備を含めて機能的な執務スペースの配置が必要となる。

2 新庁舎に求めるコンセプト

(1)人が集い、拠り所となる庁舎

ア 利用者が安心・安全で便利な庁舎(市民サービスの向上)

新庁舎においては、何よりも市民の安心と安全を確保する便利な庁舎とする必要があり、次の各事項について配慮する。

・ワンストップサービスの導入

・ユニバーサルデザインの採用

・サインシステムの導入

・相談室等のプライバシーの保護

・十分な駐車スペースの確保

イ 市民の暮らしと安心・安全を支える

平時はもとより、災害発生時においても機能的に執務を行うことにより、市民の暮らしと安心・安全を支えることができるよう、次の各事項について配慮する。

・災害対応拠点施設としての庁舎の耐震性の確保

・ICTの十分な活用

・機能的な執務スペースの確保

・災害時等における業務継続計画上(BCP)の設備の機能確保

・災害発生時の即応性を重視した、常設災害対策本部室の設置

(2)地球環境の保全に配慮した庁舎

・環境負荷を軽減したライフサイクルコストの検討など、地球温暖化防止に向け、新エネルギーの導入や省資源・省エネルギーへの最大限の配慮をする。

(3)中心市街地のにぎわいとしての拠点施設

・誰もが訪れやすい多目的スペースを確保するなど、市役所に用務のある方だけではなく、日ごろから市民の方が集う場所となるよう検討を行う。

(4)交通公共機関の活用

・高齢社会における来庁者の交通利便性の確保及び向上を図る。

※次回は9月27日(土)に掲載します。

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政治

再び新庁舎建設論議を斬る!!=政界やぶにらみ(74)

1、市民の関心が高まってきた

038今、9月定例会議一般質問の中で、新庁舎建設について取り上げた議員が目についた。それだけ関心が高いということであろうが、確かに市民の間でも話題になってきているようだし、市長の答弁で建設位置が示されたことも大きく影響しているのであろう。つまり、一般質問初日(9月11日)に、建設地は「旧日石加工跡地の文化会館アルフォーレの西隣」と明言したことによる。

2、年寄りの言うことは聞いた方がいい

それに対する市民の反応だが、一例を挙げると、連日熱心に傍聴に通う年配の市民がいる。その方の話だ。「駅前は絶対に駄目だよ」「地盤が悪いし、水上りがする」「私は昭和19年、53年と身をもって経験している」「いざという時に役に立たないし、必ず後悔することになる」「年寄りの言うことは聞いた方がいい」ということだ。この新庁舎建設に関して別の議員が、同じ一般質問の中で、「建設地を決める前に、10年後(市長は10年後をめどに建設準備を進めるとしている)のまちづくりや、その時代の市役所の在り方を入れた建設計画をたてるべきだ」「建設地を先に決めてから計画を進めるのは、順序が違うのではないか」と質しているが、それに対し市長は「私は建設地を先に決めてから、計画を進めるべきだと思っている」といい、順序は間違っていない、と突き放した。

3、駅前に決める理由と対論

012また、駅前に決めている理由として、現在地との比較検討の結果だとも言っている。その説明を整理すると、現在地の場合は①日照権の問題②交通アクセス③防災上の問題④仮庁舎が必要⑤コストがかかる⑥工事期間が長引く⑦土地面積が狭い⑧窓口が分散している⑨市民サービスに影響等々を挙げている。それに対し同議員は、「10年後の市役所機能や在り方を考えると、現在とは様変わりしている」「例えば、デジタル化が進むことで窓口も一本化・一体化が進むから、現在より大幅に縮小される。そうすれば現在地の現有面積で十分な機能を備えた庁舎建設が可能だ」また、防災士でもある同議員に言わせると、防災対策でも「司令機能と避難所(災害時にはアルフォーレが避難所となる)と物流は、一か所に集めないのがイロハだ」「駅前に集めて、一か所にするというのは、まるでわかっていない議論だ」さらに、「建設地はまちづくりのトータルビジョンの中の『核』として位置付けるべきだ」としたう上で、「まちづくりの姿が見えないのに、建設地だけを先に決めてしまうのは、いかにも場当たり的発想だ」と手厳しい。議会での議論の概要は本質論も枝葉論も含めて、以上のように論点が抽出されたが、市民の間ではまだまだ様々な意見があろう。

4、吟味した建設計画が必要

繰り返すが、建設予定時期はまだ10年後である。もっと十分な議論を重ねる時間はある。ところがここまで、議会には何の相談もない。一般質問に答えているだけである。しかも、「建設地の決定だけを急いでいる」感がある。巷では「何故そんなに急いでいるのか」という声もある。建設には100億円かかるとも言われていている「大プロジェクト」だ。市民の声を聞くことも必要であろうし、市民の代表である議会の声を聞くことも大切である。一度建設すれば半世紀は使用することになろう。市民の声や専門家の知見を入れた、建設計画の策定があってしかるべきことは、言うまでもないことだと思うが。

注:尚ここでいう建設費100億円は世間一般の話であり、市では60~70億円に収めて、合併特例債を使いたいという意向のようでもある。

政治

三たび定数削減論議を斬る(2)!!=政界やぶにらみ(73)

前回に引き続き「議員定数削減(柏崎市議会)」の動きについて診てみたい。

1、反対の動き

103 議案が提出されたことを受けて、これに反対する議員の間で動きが出てきた。御承知かと思うが、柏崎市議会では議員の立場は「市長派と反市長派」に分けられるということである。勿論、厳密な意味で一人ひとりの議員のスタンスをみると、この限りではないが、ザックリと分けるとそのようになるらしい。既述のように共産党の2人は最初から反対の意思表示をしているが、その他に反対の動きは、いわゆる「市長派」の議員が中心になっているのである。

流れている情報によると①削減案を否決する。②継続審査(採決しないで先送りすること)にする。という2つの案の中で議論が進んでいたそうである。その話し合いの中でも、「明確に反対」の議員、「決め兼ねている」議員と様々のようだ。ところが、結論は「否決する」ことで、固まったとか。何故か???

2、「自分は削減に賛成だが、採決では反対する」という議員行動

さてここで、大切なことは市民がどのように考えているかということだ。25人の議員が「市民世論の声」をどう受け止めているかといえば、「削減に賛成の声が多い」と捉えている議員が多いようだ。それなら、削減案に「賛成多数」で可決成立しそうなものだが、必ずしもそうはならない。それが、今の柏崎市議会の摩訶不思議なところである。

ここで、また1例を挙げてみよう。市民・有権者にとって解りずらいことは、「自分は削減に賛成だが、採決では反対する」という議員がいるということだ。つまり、態度を決め兼ねている議員は「自分は削減には賛成である」しかしながら、「市長派には加わっていたい」という相反する選択の中で、決断をせまられることになるのだ。以上のような葛藤のなかで結局は「市長与党の求心力」が勝って反対派に回る。そこには、市民の声も自分の主張も信念も何もないことになる。あるのはただ1つ、「どちらに付けば自分にとって有利か???」だけということになる。

3、採決結果を予想すると

勿論、議員の賛否行動を決める理由は、これだけが総てではない。しかしながら、多くの疑問を禁じ得ないことも少なくないのである。また、議員の名誉のためにも付言しておくことをお許しいただくならば、自らの主張と市民の代弁の立場に立って、信念を貫いている議員もいることもまた事実であると申し上げておきたい。

そこで、採決の行方だが、「否決」される可能性が色濃くなってきている。何故か??? 答えは簡単である。反対派(市長派)の方が数が多いからである。繰り返すが、そこには「自分の意思は賛成だが、市長派にいたいから反対する」という議員がいるからである。

申し上げるまでもないことだが、現在25人の市議がそれぞれ自分の意思で「賛否行動」を決めている。そこにはこれまで申し上げたように、様々な理由があり判断・結論がある。そして、その議員一人ひとりは市民から選ばれて議席を得ている。各々の議員行動が「是か非か」或いは「議員に相応しいか」を判断するのは、市民有権者であることを、今改めて噛み締めていただきたいと言ったら、僭越すぎるであろうか。

この議員定数削減議案の採決は1週間後(9月25日)に行われる。ご注目いただきたい。

政治

三たび定数削減論議を斬る(1)!!=政界やぶにらみ(72)

既報のように、これまで2回にわたり定数削減の動きを紹介しながら、愚考を申し上げてきた。柏崎市議会の議員定数削減論議のことだ。

一回目は先の改選(平成23年4月)に向けての議論であり、二回目はこれまでの動きと論議についてである。(※第1回目:5月20日~6月6日まで、6回に分けて掲載、第2回目:8月19日「統一地方選を読む」=市議選=の中で関連記事掲載を参照)

1、具体化してきた定数削減論議

103 ところが、ここにきていよいよ論議が具体的になってきた。というのも9月定例会議が開会し、「議員定数を2人削減する議案(議員発案)」が提出されたからである。このままで進んでいくと議会最終日(9月25日)に採決されることになる。では「この削減案は可決成立するか?」ということだが、これがなかなか一筋縄ではいかない。そこには反対する議員がいることと、その勢力が必ずしも少なくないからである。

まず、9月5日開催の議会運営委員会では共産党が明確に反対している。これにより全会派一致しての議案提案はなくなったのである。その後、共産党以外で活発に反対のための裏工作をしている勢力がいるのだ。

2、「賛成・反対」の理由

それではここで主な論点を整理してみたい。まず<賛成>の理由だ。①行政改革の一環として議会経費を軽減するため、議員自らが身を削ること。②議員の数を減らすことで、少数で資質の高い議員を選出し、議会のレベルを向上させること。③議員数の適正規模を追求し、効率的で充実した議論を実現するため。

次は<反対>の理由だ。①市民・有権者の声を代弁するためには、議員の数はできるだけ多い方がよい。②議員の数が多い方が議会の活性化が促進される。③議員が少なくなることは、議会の弱体化につながる。等々である。勿論、以上の論点が総てではないが、現時点で聞こえてくる主なる論点を挙げるとこうなる。

3、建前と本音

ところが、あえて申し上げれば、以上の理由は正論であると同時に、一方では建前論でもある。その陰には本音が隠れているのだ。つまり、議員一人ひとりの「自分の当選可能性」と、その結果が改選後の「議会勢力」の色模様につながってくるからである。

解りやすいところで一つ例を挙げるとすれば、反対する議員の立場で考えてみると、前回の選挙で下位で当選している議員の場合は、定数削減が実行されると、「自分の当選の可能性が低くなる」と考えるからである。その結果、議会内の勢力関係も変動するという次第である。因みに前回(平成23年4月)実施の選挙結果をみると、以下のとおりである。

柏崎市議会議員選挙結果(平成26年4月実施)
番 号 氏   名 得   票 備  考
池田千賀子 2,747
飯塚 寿之 2,674
相澤 宗一 2,666
佐藤 和典 2,480
矢部 忠夫 2,300
真貝 維義 2.064
与口 善之 2,061
若井 恵子 1,931
春川 敏浩 1,875
10 星野 正仁 1,860
11 笠原 晴彦 1,842
12 村田幸多朗 1,838
13 霜田 彰 1,719
14 砂塚 定廣 1,643 6月30日辞職
15 斎木 裕司 1,580
16 丸山 敏彦 1,551
17 荒城 彦一 1,538
18 加藤 武雄 1,504
19 持田 繁義 1,496
20 三井田孝欧 1,464
21 山本 博文 1,421
22 片山 賢一 1,342
23 若井 洋一 1,295
24 高橋 新一 1,170
25 佐藤 敏彦 1,039
26 宮崎 孝司   992

このような状況下、砂塚氏が6月に引退しているから、1人欠員、それに池田市議が県議に出馬表明していることと、引退が予想される議員が2人いるので合わせて4人、そこに現時点で新人の出馬表明者が1人=「マイナス4人、プラス1人」で、定数削減がなければ「3人枠が余裕」ということになる。

そこで、前段の定数削減に「賛成・反対」に戻るわけだが、市民・有権者各位はどのように考えるであろうか?市議会9月定例会議最終日は9月25日(木)である。その結果を充分ご注目いただきたい。

次回は9月18日(木)に反対の動きをしている「議員行動」について診てみたい。

政治

新庁舎建設地は「文化会館アルフォーレ西隣に」=柏崎市役所=

038市議会9月定例会議一般質問の答弁の中で市長は、新庁舎を建設する候補地として、現在地と旧日石加工跡地との中で比較検討してきたが、その結果旧日石加工跡地である、「文化会館アルフォーレの西隣を考えている」旨を述べた。この建設地については、市民の間で大きな関心を集めていると同時に、数多くの意見も交わされているテーマである。また、決定への動きが性急過ぎるとの声や、これまで切り売りを進めてきていることから、旧日石加工跡地で十分な広さが確保できるのかなど様々な声もある。今後の議論や計画の推移に注目が集まることは必至であろう。012