己を知る=生かされている意味さがし(69)

69 己を知る=生かされている意味さがし(69)

大相撲の木村庄之助さんの軍配に「知進知退」という四文字があります。これは、よく見かける横綱の手形の色紙(表装額)にも書かれています。

人生で岐路に立たされたり、選択を迫られたりしたときに使われる言葉はいろいろありますが、一番分かりやすい言葉がこの「知進知退」だと思っています。

自身が尊厳を持ち、人の道徳を知り、また認められる人格があるとき、進むべき判断と、退く(降りる・身を引く)べきタイミングは知っている、時期を失しないという「分別」を備えている!という意味もあるかも知れません。

とはいいつつ、この「知進知退」を中々実行できない諸氏が多いように感じます。

特に政治家、オーナー企業の社長や会長、地位と名誉だけが人生の勲章と理解している御仁は、「進むこと」は知っていても「退くこと」は知らないのです。こういう人の人生の行先は「厚顔無恥」で、豊かな人生を送ったなぁ~、と実感できないものとなります。

私はこう考えます。自分の存在が自分の意志より肥大化してきたとき、ひとまず考えるタイミングだろうと。本当にこの立場でいいのか、自分でいいのか、周囲から求められているのか立ち止まって「知進知退」をよく確認すべきだろう! と思っています。

私は「潔い(いさぎよ)」という言葉も大好きです。スパっ! と周囲が驚くように退く。私の場合は大抵「無責任の撤退」と言われますが……。(笑)

石破さん、今の「安倍内閣を支える」発言は潔く、天下を取るタイミングが今でないことを知っていました。知進知退を地でいっているが、果たしてその裏にあるものは……、と様々な憶測をしてしまいます。

003「押しも押されぬ存在」となって頂点に立つ日がくるのでしょうか……。「知進知退」この言葉を、歳を重ねる毎に噛みしめて生きなければならないと思う今日この頃です。

〈松谷範行氏著作:「生かされている意味さがし」より〉

この記事はブログ管理者からの無理な申し出を、筆者から受け入れて頂き掲載しているものです。

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