個性は忘れない=生かされている意味さがし(68)

68 個性は忘れない=生かされている意味さがし(68)

以前は鈴木さんという性が一番多いと言われていましたが、最近は佐藤さんの性が上回っているということらしいのです。いずれにしても上位二つはダントツのシェアなのです。

この「スズキさん」、人間の世界で存在感を示していますが、もう一つの世界でもスズキさんが活躍していることを御存知でしょうか?

実は寿司の世界、いや魚の世界でもスズキさんは活躍しているのです。

寿司ネタのトロも含めた鮪(マグロ)、鯛(タイ)、鰤(ブリ)、鯵(アジ)、喉(ノド)黒(クロ)、魳(カマス)、鯥、太刀魚、鰰……、みんな苗字はスズキさん!

正確にはスズキ目○○科に属する「それぞれの名前」なのであります。○○科という部分では鮪(マグロ)、鰹(カツオ)、鰆(サワラ)などサバ科も多いようです。

もちろん鯖も本家本元だから、これらの魚は親戚の中でも兄妹、従兄妹くらいの血縁になります。

このスズキさん一族もそうですが、寿司ネタを学術的(?!)に分析しながら食べると、違った味覚を味わえるかもしれないと思うのです。

アナゴだって「ウナギ目」だし、カワハギだって「フグ目」。ホタテは「カキ目」だけど、当のカキは「ウグイスガイ目」。う~ん、奥が深いなぁ!

世の中、押しなべて中庸、平均的、大勢などの言葉で「全体」意識しながら生きる! ということが多いようです。

それももちろん悪くはないのですが、たまには個性を主張して生きてみるというのも楽しいし、違った自分を発見できるのかも知れません。寿司ネタの本を読みながら、全国の「鈴木さん」の行く末を心配している自分がおかしくもありました。

寿司関連で築地の話。築地の移転はご承知のとおりですね。

我が家は家族全員が寿司好き。長男は入院中に一時外出の許可を得て、築地に行き、私の前で大トロ、中トロ、中トロ炙りを食べた後に「トロ三昧セット」をたらふく食べて病院に戻りました。病院食とは月とスッポンの差なんでしょうねぇ~。

築地のお寿司屋さんも、それぞれ個性を出して商売をしています。仕入れはそんなに違わないのに、それぞれの寿司ネタも「スズキさん」という均一の素材ではなくなって、職人さんの手の中で「シャリ」と養子縁組をして私達の口の中に入るわけです。

003「個性キラリ!」寿司は日本人の誇りです。

築地が移転したら美味しい寿司を喰いに行くぞォ~!

〈松谷範行氏著作:「生かされている意味さがし」より〉

この記事はブログ管理者からの無理な申し出を、筆者から受け入れて頂き掲載しているものです。

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