「自国を愛する気持ちと従軍」=生かされている意味さがし(52)

52 自国を愛する気持ちと従軍=生かされている意味さがし(52)

毎回、韓流ファンの皆さんの心を痛める「韓国の徴兵制度」。一番脂の乗っている時期にスター(芸能人)が徴兵されます。それも涙で……。

「国防のため」という大義の中で涙が出てしまうのは、「悔しさ」と、「脚光を浴びることのない軍隊組織」に埋没してしまう無念なのでしょうか。

日本には徴兵制度はありません。国防は全て自衛隊に入隊(就職)した、いわば「志願兵(隊員)」で構成されています。

私達の親の時代はまさに戦前・戦中に青年期を過ごした年代です。義父自身も義父の兄弟も志願して特攻隊や陸軍に従事して終戦を迎えました。

晩年、酒を交わしながら幾度となくこんな話を口にしていました。

「戦争はあってはならない。でも戦わなければならないこともある。大陸では地続きで隣に国がある。攻められれば国を守るために戦わざるを得ない。女こどもが犯され、殺されるのは当たり前だ。家族を守って戦わなければならない。呑気に戦争反対! と言っているのは今の日本人だけだ!」と。

「侵略」という言葉も意味も分からず、「戦争反対」と声高に言っている国はいつか滅びてしまう!というのです。

適切な言い方ではありませんが、戦争を身をもって体験した人だからこそ説得力もあります。

そういえば、中国の人達の多くはまず自分の主張をします。戦う(闘う)ことに慣れているようにも思います。中国の歴史も、繰り返される戦乱の中で綴られてきたものです。まず、自分や家族を中心に考え主張する。次に周りや国という考え方です。個があって全体があるという感じなのでしょうか。

日本は全体の中の個、全体の中に自分を置くことが多いように思います。「平均」とか「中庸」とか「無難」とか「大勢」という言葉の中で物事を判断していきます。

さらに、日体大が披露する感動の集団行動では「個」という存在は微塵もありません。「個」を完全に消さなければなりません。敢えて言えば「個」ではなく「駒」なのです。

「JAPAN野球」も高校野球もシステマチックで、個の能力を優先して勝負をするというより「フォア・ザ・チーム」で戦いに挑みます。野球に限らずスポーツ全体もそうだし、社会活動やマクロ経済、市場の動きも個の企業や人間が先行することは珍しいと考えています。

「大陸」と「島国」。考え方も生き方も違うようですね。

昔、「日出づる処の天子、書を日没する処の天子に致す」と日本の聖徳太子が揶揄しましたが、今、中国はPM2.5を揶揄して「俺たち中国の吐いた息(PM2.5)を吸っている日本人」と言っているかも知れません。

003 尖閣諸島の防空識別圏問題や東シナ海のガス田問題。「やったもん勝ち中国」には、しっかりと議論と世論で戦って欲しいと思っています。

〈松谷範行氏著作:「生かされている意味さがし」より〉

この記事はブログ管理者からの無理な申し出を、筆者から受け入れて頂き掲載しているものです。

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