ウインカーは『方向指示器』とも言い、「車が左(右)に動きます」ということを対向車や後ろのドライバーに知らせるものです。
車を運転していると、ふと前の車のウインカーへ視線が向きます。
「点滅しているから当たり前だ」と思ってしまいがちですが、実はこれ……『点滅回数』に工夫がされているんですよ。
道路運送車両法の『保安基準』では、ウインカーは毎分60~120回、また常に一定の速度で点滅することと決められています。
このスピードは、人間が緊張気味のときの脈拍と同じリズムなんだそうな。
道路を走っていると、ドライバーはどうしても運転に慣れてきてしまいます。
だから右左折や車線変更など、普段と違った動きをする場合には、それまでの運転に慣れたドライバーに注意を促しているわけです。
「注意を促すならもっと早くてもいいんじゃないの?」と思うかもしれませんが、あまりにも点滅が速いとドライバーはかえって焦ってしまいます。
「心臓バックバクの状態」と同じリズムが目に飛び込んできたら、落ち着いて運転できませんからね。
もちろん点滅が遅いと、逆に緊張感が無くなってしまいます。
そこで「緊張気味の心拍数」という、少しだけ速めのスピードに設定されているわけです。