車にまつわる話し

●スズキの軽商用車は巨匠がデザイン!?

斬新なフォルムにデザインされた「キャリイ」
 現在、スズキの商用車ラインナップは、軽トラックの「キャリイ」と、1BOXタイプの商用バン「エブリイ」に分かれていますが、かつてはキャリイに統合されていました。

 初代は1961年に発売された「スズライト キャリイ」で、ボンネットタイプのトラックとバンとしてデビュー。

 その後、3代目からは車名をキャリイに改められ、ボディも荷台が大きくできるキャブオーバーとなりました。

 そして、1969年に発売された4代目キャリイは、外観のデザインを巨匠ジウジアーロに依頼した異色のモデルです。

 1960年代から活躍していたジョルジェット・ジウジアーロは、イタリア人工業デザイナーで、これまでクルマのみならずカメラや時計などのデザインを手掛けています。

 クルマで代表的な作品は、フォルクスワーゲン初代「ゴルフ」やフィアット初代「パンダ」、国産車では、いすゞ「117クーペ」、トヨタ初代「アリスト」などが挙げられます。

 当時、自らデザイン会社であるイタルデザインを創設しており、4代目キャリイのデザインも同社によっておこなわれました。

 なかでもバンは、フロントウインドウとリアウインドウの傾斜角度がほぼ同じで、横から見るとどちらが前か一見するとわからない斬新なフォルムを採用。

 秀逸なデザインでしたが、バンは限られたサイズのなかで荷室容量を稼ぐことが重要で、この4代目キャリイのデザインでは荷室を大きくできないという問題がありました。

 そのため、わずか3年ほど販売された後に5代目にモデルチェンジされ、オーソドックスなスタイルに戻されてしまいました。

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