景気の回復は本物か。

1 好調なアベノミクス

アベノミクスが好調の様相である。申し上げるまでもないことだが、自民党が政権を奪還して第2次安倍内閣が発足すると、直ちに打ち出された政策だ。

第一の狙いは「経済回復とデフレ脱却」にある。3本の矢のうち「異次元の金融緩和」と「13兆1千億円の緊急経済対策」の2本は既に放たれた。残る1本の矢が「成長戦略」だが、これは秋の臨時国会で俎上に上るだろう。

ご他聞にもれず、このアベノミクスには賛否両論ある。何時の時代もどのような政策も、賛成もあれば反対もある。それが世の常だ。

海外の評価も米国をはじめ先進国の識者・政界関係者からは支持されているらしいが、中国・韓国からは批判が出ているようだ。この両国は尖閣・竹島・歴史認識等々、とかく摩擦が絶えないお隣さんだ。個人の付き合いも、お隣同士というのはいろいろあるようだが、国の場合も同じようなことなのか・・・?

2 アベノミクスの実感

一方国内では、「大企業は歓迎だが、中小零細企業の70%以上は何の実感もない。」という話も聞こえてくる。しかしながら先ごろ結果の出た夏の参院選では、自民党が圧勝し「ねじれ解消」が実現した。この国民の投票行動は「アベノミクス支持」と捉えていいだろう。

そうなると安倍内閣では自信をもってアベノミクスを進めることになる。目の前には消費増税の議論が横たわっているが、これは予定通り実行するしかないだろう。なぜならば、消費増税なしでは国の財政が立ちいかないことは明らかだからだ。加えて、いいところの少なかった民主党政権下で唯一と言っても良いほど、しかも党分裂リスクまで犯して3党合意した「国家100年の大計政策」である。換言するならば、民自公が党利党略を乗り越えて樹立した「使命感溢れる政策だ」と、あえて強調したい。であればこそ、多少の反作用を乗り越えても、景気浮揚にまい進すべきである。

3 中小企業の業績回復は?

さて、日本丸が前進し始めマインドも良くなると、「個別企業の業績回復はどうか?」ということになる。特に地方の景気や市民生活は中小企業の動向に「追うところ大」であるから気になるところである。

ある製造業者の話を聞いた。従業員20名規模で家庭的雰囲気の会社だが、最近忙しいそうだ。これまでのデフレ下では「仕事があっても利益がない」という嘆きを聞いたものだが、この度はそうではないらしい。その話の端々に明るいものさえ感じさせる。明らかにこれまでとは様相が違って来ているようだ。アベノミクスがジワジワと浸透してきているのではなかろうか?

かの経営の神様「松下幸之助翁」が残された名訓の中に「好景気良し、不景気更に良し」という一言がある。つまり、「好景気は企業の業績がよくなるから良いことだ。」その一方で「不景気では企業の欠点や弱点を点検し改善できる機会だから、これもいい。」と、いうことのようだ。つまり、景気は巡り好況・不況が順番でやってくる。不景気の時には次に来る好景気に備えて「企業の体質強化を図るべし」ということと受け止めた。企業経営に当たる者の心すべき教えであろう。

柏崎の経済も随分長い間トンネルの中にいる。この間夫々の企業がどれだけ企業体質を強化できたであろうか? そして、見え始めてきた明りに向かって果敢に打って出る足腰が出来上がっているか。平素の「治にいて乱を忘れず」心構えが大事だ。柏崎の経営者にに期待したい。

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