◎ 働くというのは、はたを楽にしてやることだ
小説家 山本 有三
この言葉は、劇作家・小説家の山本有三の作品、『路傍の石』の中にある。人生の真実追及をテーマとした彼の人柄がうかがえる。「はた」というのは周囲のこと。「働いて周囲の人たちを楽にしてやることで、自分もきっと楽になる」、と山本有三は言う。
職場において、一人ひとりが持ち場を守り、役割をきちんと果たして周りを楽にしてやれば、自分も周りの人たちの働きで楽になる。組織の良さは、こうして互いにより楽をさせ、楽になれるよう効率よく仕事ができるところにある。
組織のよさ、温かさの一面に気づかせ、その中で働く意欲が引き出されるというものである。周囲との心の絆も、こうした『はた楽精神』で生まれてこよう。