飲食品の製造、販売を手掛けるブルボン(本社・新潟県柏崎市、吉田康社長)は、2014年に迎える創業90周年事業として、旧柏崎駅前工場跡地に本社ビルを建設し、機能を移転、集約させる計画を発表した。
規模は、CFT(コンクリート充填鋼管)造13階建て延べ約9966㎡を想定。受変電や通信などの主要設備は高層階に設けるほか、下層階を共有スペースとし、洪水や津波などの災害に強い施設を目指す。また、発災時には食堂を市民に開放し、地域に寄与していく。
環境面では自然通気、採光を有効活用しながら、エアーフローウィンドシステム、複層ガラス、省電力型照明などを取り入れ、省エネ化を推進する。
設計担当は遠藤秀平建築研究所。施工者は未定で、同社では「今後、選定作業に入る」としている。着工は10月ごろを予定している。15年3月の完成を目指す。総投資額は約30億円を見込んでいる。
建設地は同市駅前1-3-2。建築面積は約818㎡。
現在の本社工場(同市松波地区)については、設備を更新し、生産性の向上を図るとしている。
このほか、五泉工場(新潟県五泉市)の建築、既存施設などの増築を含む生産工場群の再構築計画にも取り組む。