◎一芸に熟達せよ、多芸を欲ばる者は巧みならず
戦国武将 長宗我部元親
戦国末期の武将、長宗我部元親は土佐国を根拠に四国全土を統一したが、後に秀吉に敗れ、土佐一国の領主となった。この言葉は元親が土佐を勢力下におき、四国制覇の野望に燃えていた頃、家臣たちに布告した十五カ条の家法のうちの13条目にあたる。
当時は武芸十八般といい、武人には剣術・弓術・馬術・槍術など十八種の技芸に通じることが奨励されたが、元親は多芸を欲張らず一芸に熟達することを勧め、効果的に軍団としてまとめ、強力な戦闘力を供えた。